STEP3凝り固まった思考法を変える

〜四柱推命と東洋医学に共通する陰陽五行説の神秘〜

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現代は情報過多の時代です。健康の情報だけを見ても、テレビやネットでは毎日のように新たな「常識」が生まれ、それまでの「常識」が否定されるということが繰り返されています。糖質制限が良いとされれば、その数か月後には「糖質も必要」と言われる。そんな混乱の中で、私たちは一体何を信じればよいのでしょうか?

その答えの一つとして、今あらためて注目されているのが「東洋思想」です。なぜなら、東洋の知恵は「変化することが前提」であり、「全体性」を重視し、「人間と自然の調和」を本質としているからです。流行に左右されるのではなく、「自分自身の体質」や「自然のリズム」を基に健康を捉え直す。それこそが、非常識に見えて本質的な健康法なのです。
この視点を深く理解するためには、四柱推命と東洋医学、そして両者に共通する「陰陽五行説」を知る必要があります。それぞれが独自の体系を持ちながらも、深いところで繋がっているのです。

四柱推命とは何か?人生を読み解く命術

 

四柱推命(しちゅうすいめい)とは、古代中国に起源を持つ「命術(めいじゅつ)」の一つで、生年月日と出生時間を基にして、その人の運命や性格、人生の流れを読み解くものです。これは単なる占いとは異なり、非常に緻密で論理的なシステムに基づいています。
四柱推命では、生まれた年・月・日・時間をそれぞれ「柱」とし、それぞれの柱に「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を割り当てて読み解きます。ここで重要になるのが「五行」の概念です。十干と十二支にはそれぞれ五行(木・火・土・金・水)の性質があり、個人の命式(めいしき:人生の設計図)全体を見ながら、その人のバランスを診断していきます。
このバランスが偏っていると、人生において極端な傾向が現れるとされます。例えば「木」が多ければ活動的で理想に燃えるタイプ、「土」が強ければ堅実で現実的な傾向が強まります。逆に「水」が弱ければ冷静な判断力に欠ける傾向が出てくるかもしれません。
ここで注目したいのが、「体質」や「性格」だけでなく、「人生の運気の流れ」までもが、五行のバランスによって解釈されるという点です。この思想は東洋医学と密接につながっていくことになります。

 

東洋医学とは何か?身体を読み解く診療哲学

 

一方、東洋医学は「治療」だけでなく、「予防」「未病(みびょう)」の段階からのアプローチを重視する医療体系です。こちらも根底には五行思想が流れており、身体の各臓器や気・血・津液(しんえき:体内の水分)などが「木・火・土・金・水」の五つに分類されています。

たとえば
・肝(かん)は「木」に属し、血の貯蔵や情緒の安定に関与します。
・心(しん)は「火」に属し、精神活動や循環系を司ります。
・脾(ひ)は「土」に属し、消化吸収と全身への栄養供給を担います。
・肺(はい)は「金」に属し、呼吸と免疫の調整にかかわります。
・腎(じん)は「水」に属し、生命エネルギーや成長・老化に深く関係します。

東洋医学では、「病気は体の一部にだけ起こるものではなく、全体のバランスの乱れが引き金になる」と考えます。そのため、治療においても「原因の根本」に働きかけることが重視されるのです。

 

陰陽五行説とは?万物の根源とバランス思想

 

陰陽五行説とは、中国古代の自然哲学で、宇宙に存在するすべての現象は「陰と陽」という二つのエネルギー、そして「木・火・土・金・水」という五つの要素から構成され、これらがバランスよく循環することで、世界が調和しているという思想です。

 

・陰と陽:対立しながらも互いに補い合う二つのエネルギー(例:昼と夜、男と女、動と静)
五行:自然界のあらゆる事象を五つの要素に分類(例:季節、方位、臓器、感情、色、味など)

 

五行は互いに「相生(そうしょう:生み出す関係)」「相剋(そうこく:打ち消す関係)」を持ち、これによって自然界や人間の内面におけるバランスが調整されます。

 

例えば、
・ 木は火を生み(木→火)、火は土を生み(土に変わる灰になる:火→土)というような「相生」関係
・木は土の養分を吸収し、土は水を吸って固めるといった「相剋」関係

 

この思想は、単に自然の摂理を説明するだけでなく、人間の心身にも応用され、健康管理や性格分析に用いられています。

 

五行の具体的な解釈 木・火・土・金・水の意味と働き

 

それぞれの五行には独自の性質と働きがあり、四柱推命や東洋医学では以下のように解釈されます

 

木(もく)春・成長・発展・怒り・肝臓・筋肉・青色

→ 行動力、理想、計画力、柔軟性に関与。過剰だと怒りやすくなり、欠如すればやる気を失いやすい。

 

火(か)夏・熱・喜び・心臓・血管・赤色
→ 活力、情熱、社交性、精神の明るさを表す。過剰だと興奮しすぎ、欠乏すれば無気力や抑うつに。

 

土(ど)季節の変わり目・安定・思慮・脾臓・消化器系・黄色
→ 安定感、現実的判断、協調性を生む。過剰だと執着が強くなり、欠乏すると不安定な思考に。

 

金(こん)秋・収束・悲しみ・肺・皮膚・白色
→ 論理性、自己制御、規律、潔癖さを司る。過剰だと批判的、欠如すれば無頓着に。

 

水(すい)冬・冷・恐れ・腎臓・骨・黒色
→ 静けさ、知性、深さ、持久力、記憶力。過剰だと臆病に、欠如すると無謀な行動に出やすい。

 

このように、五行は心身の状態を多角的に把握するフレームとして非常に有用です。単に「病気か健康か」だけでなく、その人の性格や生活のリズムにまで影響しているのです。

四柱推命と東洋医学における五行の共通点

 

四柱推命と東洋医学は、一見すると別世界の学問のように思えるかもしれません。しかし、両者に共通しているのが「五行バランスの分析によって個人の特性や不調の原因を把握する」という点です。
たとえば、ある人の命式に「水」が多く「火」が少ないとすれば、思考は深いけれど感情表現が苦手で、冷え性や抑うつ傾向が出やすい、という風に見立てます。東洋医学でも「火(心)」の働きが弱い人には、温める食事や陽気を補う鍼灸を処方することがあります。
つまり、四柱推命は“運命”を読み解く手段であり、東洋医学は“身体”を整える手段ですが、どちらも「五行のバランスを整えること」を目的としているのです。言い換えれば、「命」と「体」は別物ではなく、同じ法則で動いているという、非常にスピリチュアルでありながらも論理的な世界観が根底に流れています。

 

 

まとめ:非常識こそ本質に通じる健康法

 

現代社会における健康の常識は、実は多くの「非常識」を含んでいます。たとえば、すべての人に同じ食事法や運動法を勧めたり、数値で健康を評価したりすることが当然とされていますが、それは「個」の違いを無視した画一的な考え方に過ぎません

一方、東洋思想に根ざした四柱推命や東洋医学は、個人の体質や気質、そして自然との調和を何よりも重視します。その根底には、「陰陽五行説」という宇宙の法則があり、五行(木・火・土・金・水)という要素は、人の性格や体質だけでなく、感情や内臓の働き、さらには季節や食べ物、色、香りにまで広がっています。
これからの時代に求められる健康法は、「知識」ではなく「智慧」に基づくものです。陰陽五行に根ざした四柱推命と東洋医学は、その智慧を私たちに思い出させてくれます。非常識に見えるかもしれませんが、それは古代から続く、本質的な健康の教えなのです。

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kamikurayuu

運をミカタにつけた四柱推命鑑定士

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富裕層が順番待ちする鑑定士|経営者を中心に年100名の鑑定実績| 金なし学歴なしコネなしの 専業主婦から→現在法人会社社長| お悩みをポジティブに解決する怖くない鑑定士| 伸ばすべき強みや持ってる星の活かし方鑑定が得意| 運勢や相性占いなどのエンターテイメント占いとは一線を画す 人生をより良くするための戦略的な占い| 運勢に頼らず「運は自分で引き寄せる」がモットー| 読むだけで運気が上がる無料メール講座を好評配信中| 人は何歳からでも変われるを体現した二児の母

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